「There構文」の動詞はbe動詞以外も使える!?
みなさんは「There構文」と聞くと
後ろにbe動詞がつくことを想像するのではないでしょうか??
基本的にはその形になるのですが
実は be動詞のほかに一般動詞も使うことができるのです。
今回はThere構文について軽く振り返った後に
この構文と一緒に使うことができる一般動詞を紹介していきたいと思います。
目次
There構文とは
There構文とは「There+動詞(V)+主語(S)」で使われる文のことです。
be動詞と用いる場合は、「~がある(いる)」と訳されます。
英文では、主語(S)➝動詞(V) の語順が一般的ですが、
この構文では、動詞(V)➝主語(S) の語順になっています。
つまり、倒置が行われているのです!
この構文以外にも倒置が行われるケースはいくつかあります。
他の倒置については下記のサイトで紹介されています
倒置構文/英文法 (英語学習より引用)
例)
There are many hot springs in Japan.
There+V + S
(日本にはたくさんの温泉がある。)
動詞の後の主語は「many people」や「something」などの不特定な名詞や代名詞が基本的にきます。
なぜなら、There+be動詞の構文は
「初めて話題になるもの」「相手が知らないもの」の存在を知らせる表現だからです。
そのため、「the」「this」「that」など
特定のものを表す表現は主語になることができないのです。
そしてここで「there構文」の文法問題が出題された場合の必勝法を伝授します。
それはズバリ!「there構文」は全て第1文型なのです!!
選択肢を見れば5秒もかからない必勝法なのでぜひ覚えておいてください!
There構文で使うことができる一般動詞
ここからが本題になります。
There構文では、be動詞のほかにも一緒に使われる動詞があります。
それらはすべて、存在 や 出現 を表す自動詞になります。
・存在を表す動詞
exist | 存在する | remain | 残っている |
live | 住む | seem | ~のように見える |
例)
A long time ago, there lived a rich Japanese farmer. (2020年 立命館)
V S
(昔、金持ちの日本の農家が住んでいた。)
これは実際に立命館大学の入試で出題された問題です。
「There live 主語(S)」の形になっているので
この例文も倒置になっていることがわかると思います。
訳し方に関しては、自動詞の「live(住む)」のまま訳せばOKです。
・出現を表す動詞
appear | 現われる | happen | 起こる |
come | 来る | occur | 起こる |
例)
There appears to be no end to these questions.
V
(これらの質問に終わりはないようだ。)
「There appears to be 単数名詞」「There appear to be 複数名詞」で覚えておきましょう。
このように主語が単数か複数かによって
動詞に3単現のSがつくのかが変わってくるので注意です。
これは他の動詞においても同じことが言えます。
実践問題
では上記で学んだことをここでアウトプットして
さらに「there構文」の理解を深めていきましょう!
難易度☆
A long time ago, there ( ) an old woman and an old man in the depths of the mountain.
①live ②living ③to live ④lived
解説
まず、( )の前に there があるのでこの問題がthere構文の問題であることが分かります。
ここで確認ですが「there構文」は先ほども言いましたが
there + V + S の形を取ります
この問題の中で S にあたるのは
old woman and an old man
なのはわかりますよね
もう後は簡単です!
V を選択肢から選べばいいだけだからです
なので ②living ③to live が選択肢から外れます
残るは①live ④lived だけなのですが最初に A long ago とあるので過去のことが分かります
時制を考えれば答えは ④lived となります
もう少し難しい問題もトライしてみましょう!
難易度☆☆
When we arrived at the birthday party, ( ) nothing left to eat or drink. (センター試験)
①they were ②it was ③there was ④we were
解説
前文の訳は「私たちが誕生日パーティーの会場に到着した時、」となり
( )の後の訳は「食べ物や飲み物は残されていなかった」となります。
するとこの文のSとなる主語の部分はnothingであることが分かります。
そして後ろのleftは過去分詞なので「残される」という意味になり
これを繋げると「何も残されていなかった」となることが分かります。
あとは「そこにある」的な選択肢を選べばいいので③there was になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「There構文」の少し応用的な範囲だったので
少し難しく感じたかもしれません。
今回の記事で、「There構文」は be動詞だけではなく
存在や出現を表す自動詞も使うことができるということを認識して頂けたらいいなと思います。
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