高校の数学は、
・数Ⅰ・A ⇒ 高1で習う
・数Ⅱ・B ⇒ 高2で習う
・数Ⅲ ⇒ 高3で習う
の順で習っていきます。
そして、難易度も順に上がっていくと思われています。
良く思われがちなのが、
数Ⅲが1番難しい!!!
・・・本当にそうなの???
今回は、数Ⅲを勉強した後に気づく、裏ボス
数A
について見ていきたいと思います!!
数Ⅰ・A、数Ⅱ・B、数Ⅲについて詳しく知りたい方はこちらから!!
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表のボスは数Ⅲ
数Ⅲで習うことについてまずは軽く紹介します
極限や複素数の新しい単元
数Ⅲで新たに導入される概念として、極限と複素数があります。
極限とは、簡単にいうと
『関数においてxをある数値までギリギリに近づけた時にどうなるか』というのを考え
複素数とは、
『この世に存在しない数字について考える』ものです。
【極限と複素数について詳しくはこちらから⇒数学Ⅲの学習内容|Benesse...】
これらをなぜ勉強するのか
大学の数学で、最初に扱うものとして
ε-δ論法が上げられます。これは極限について厳密に定義したものの一つです。
(ε-δ論法について詳しく知りたい方はこちらから⇒イプシロンデルタ論法とイプシロンエヌ論法 | 高校数学の ...)
このように大学の数学は高校の数学をもっと厳密に扱います。
高校の数学はこれらの概念を大まかに掴むために、勉強します。
これらは新しい概念で、とても抽象的であり、使う記号も難しいため最初はとっつきにくいかもしれません。
しかし、問題を解き大まかな特徴をつかめると、理解は早いです。
数Ⅱでする微積の進化形
数Ⅲでする微積は、扱う関数が増えます。
xだけの関数から、sinやcos、logや指数についての関数まで拡張します。
微積は、どのように変化するかを覚えれば良いので、難しくありません。
また、それらに加えて体積もしますが、抑えるところをしっかりと抑えればよいので難しくないです。
以上のように、最初は難しいですが勉強すると、そうではないことに気づきます。
以上を踏まえて考えてみましょう
高校数学の「表のボス」が数Ⅲとよばれるのはなぜでしょうか??
それは恐らく数Ⅲで使う文字や概念が難しく見えるからでしょう。
確かに、数学を勉強していない人達に数Ⅲを使うと、
『こいつ、賢い』と間違いなく思われます。(たまに、塾の生徒に使って先生できるぞアピールしたりしています)
しかし、数Ⅲを学習したものにとってそれらは数学的に難しくはありません。
数Ⅲをしていないものにとって、数Ⅲは未知のボスのように感じるので、そういう認識が高まっているのではないでしょうか。
裏ボスは数A
数Aは、高校生ならほとんどの人が勉強します。
しかし、一部の界隈で数Aは裏ボスとも言われます。
では、なぜ数Aは表のボスにならなかったのでしょうか。
高1で習う数Aはモブ
まず、高1の段階で習う数Aは問題がパターン化されており、定期テストをしっかりと勉強したものにとってはそこまで難しく感じません。
だれでも理解しやすいように情報が整理されています。
また、出てくる数字や問題もそこまで難しいものではないため、高1の段階では
ボスと感じるようなことはないでしょう。
理系受験者で、難関大学を狙う人達からすると高1でするものはモブのように感じる人もいると思います。
入試問題でボスに化ける
なぜ、難関大学を狙う理系受験者は数Aを裏ボスというのでしょうか
難関大学の試験では、ほとんど数Aが出てきます。
そもそも、疑問に思いませんか?
数1や数2はあまり入試では出ないのに数Aは確実に出ることを....
そうです、数Aは入試問題になると
他の数Ⅲの問題や数Bの問題と肩を並べる、もしくはそれ以上の問題になるからです。
数Aで難しいものがでると、東大受験者や、東工大受験者でさえ手も足も出ない場合があります。
数Ⅲや数Bなどは、暗記法などでも点数を取れます。
しかし、数Aは論理的思考力を要します。それも高度なものを。
そのため、暗記法などで勉強してきたものにとっては、論理的思考力の壁の前で呆然とします。
そして、純粋な論理の暴力にボコボコにされます。
数学は論理的思考力を鍛える学問です。
そのため、本来はできるべきなのでしょうが、数学が苦手だけど自分なりの方法で数学を頑張ってきた人にとっては、
それらは重く、最後までのしかかります。
まとめ
数Aはこのように、数学を勉強してきたものにとって裏ボスの立ち位置になっています。
また、一見難しく見えるようなものでもよくよく見ると簡単なのが数Ⅲです。
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見た目だけにだまされないようにしましょうね