【知ってた?】理科科目の教科書がページ数を増量した理由
こんにちは!
今回は高校生ならば文理関係なく絶対に受講しなければならない理科科目についてです
題名から
「え、どうして?」
と思った方もいるかもしれません
これは嘘ではなく実際に文科省にも掲載されています。
続きを読む前にここで題名の謎に向き合って考えてみて下さい!
目次
こんな方におすすめ
- 文理選択に迫っている現役高校生
- 理系科目についての知識を身につけたい
理科科目の現状
始めに理系科目の現状について話していきたいと思います。
まずはこちらを見てください⇩
(出典:文部科学省-2016年)
①では高校生に好きな教科について質問したところ文系科目は全て40%を超えるのですが理系科目については30%台の科目がほぼすべてあります。
さらに②でも文系科目より理系科目のほうが重要視の低いとありますね
③にはなんと「将来理科は必要ではなくなる」というランキングで世界で日本が1位を取ってしまいました
僕は数学が苦手で文系選択したのですがここまで理系科目に苦手意識を持っている人がいるとは思っていませんでした
しかし僕の学生時代のことを思い出すと確かに理系選択者は少なかったように思えます。
なぜ理系選択者は少ない?
ではそもそもなぜ理系選択者は少ないのでしょうか?
ここでまた一つ皆さんに考えていただきたいと思います。
皆さんは理系と言えば何を想像しますか?
化学や物理など様々なことを思うでしょう
しかし統一して言えることがあります。
理系➡計算を主に使うこと です
文理選択の際の基準として皆様が考えることは
「計算は苦手!だから文系に行こう!」
「社会や国語のほうができるから文系に行こう」
ということが多いと思います。
もちろん上記以外にも先を見据えた選択など他の考え方もあると思います。
ここでまた問題が浮かび上がってきてしまいました。
先ほど申し上げたように僕も数学が苦手です。
「いつから数学が苦手になった?」
マミオン有限会社さんのサイトでは小中学生を対象にした算数/数学についてのアンケートが行われました。
そこに以下のようなことがありました。
「とても得意」「やや得意」の割合から「苦手」「とても苦手」の割合の差を求めたところ、男性は文章題から1次関数まで得意な人が苦手な人を上回っていた一方、
女性は、すべての単元において苦手が得意を上回り、苦手意識を強く持っていることがわかる。
方程式については比較的得意な人が多く、全体の35.2%が「とても得意」「やや得意」と回答した。
「損益算(原価・定価・割引など)」については、男性の37.9%、女性の23.5%が得意・やや得意と回答する一方で、苦手と回答した人は男性が20.5%、女性が39.4%であった。
方程式については「ルール」を覚えれば解けるため、当社の運営する大人向け数学教室でも忘れていない人は多い。
しかし、方程式を活用した文章題になると、文章を数式で整理することが必要になるため、一気に苦手意識が高まるようだ。
(引用:マミオン有限会社)
(出典:マミオン有限会社 数学嫌いは中学から始まる~数学振り返りアンケート結果より)
つまり、中学校から数学への苦手傾向があるのです。
しかもグラフを見れば苦手が得意を超えるのは
男の子は2次関数から 女の子は全ての単元に苦手意識があります。
これが高校の理系選択者が少ない理由の1つとも言えるでしょう
ページが増えた理由
一つ前では少し話がずれてしまいましたがここで題名にあった部分を触れていきたいと思います。
「理科科目の教科書がページ数を増量した理由」 ですね
最初に皆さんに問いかけをしたのですが答えは見つかったでしょうか?
「今までで新しく発見された部分を教科書に載せるため」
「文系科目の量が多いから平等にするため」
様々な考えがあると思います。
しかしこれは全て間違いであり、
正確には「元に戻った」と言ったほうが正しいのです。
(出典:文部科学省)
学校完全週5制が実施された。中学校では英語が必修となった(実質的には大部分の学校で以前も事実上必修扱いであった)。
また、小学校中学年から高等学校では総合的な学習時間が、高等学校では情報科および福祉科が創設された。
その一方で、教科の学習内容が削減され、中学校・高等学校はクラブ活動(部活動)に関する規定が削除された。
上記引用文中の スマホ画面では9行目・PC画面なら2行目の真ん中部分を見てほしいのですが
「教科の学習内容が削減され」とあるのが分かったでしょうか?
これは2002年の学習指導要綱の改正で変更されたものです。
これが次の2016年度の改正時に廃止され元に戻ってしまいページが増えました。
その結果③を見ていただければわかるのですがD社ではページ数が約2倍に増えています(笑)
廃止された理由ですが「脱ゆとり教育」を目指すためだそうです。
つまり2002年の改正以前は今と同じ程度の量を学習していたのです。
結果ページが増えた理由としては「脱ゆとり教育」のためだと言えます。
まとめ
最初から質問をして最後まで引っ張ってしまいましたがスッキリしたでしょうか?
これから文理選択が迫ってくる高校生には少しは役立ったと思います。
また文系選択の方にはあまり触れることのない理科科目について少しの知識が身についたと思います。
今後も理系科目についてはもっと発信していきたいと思っているので次回をお楽しみに~!